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デフオイルの交換 -驚きの実態が!!-

修理・点検・メンテナンス
デフオイル交換に必要な工具類。大したものは必要ありません。

 定期的な油脂類の交換はクルマの状態を良好に保つためには欠かせません。 

 以下に定期的にメンテナンスすべき項目を整理しましたが、表題のデフオイルの交換は私は走行30,000㎞毎に実施するようにしています。

 BMW F10のデフには、ドレンボルトがありません。

 つまり、オイルを抜くのにサクションポンプが必要になります。またデフオイルは固くて(≒粘度が高くて)手動で交換するには骨が折れることから、これまではショップで交換してもらっていました。しかし、前回のショップでの作業時、オイル注入後に注入口のボルトを閉める際、作業員がこれでもかといわんばかりのバカ力で締めている様子を目撃してしまい、次回以降は自分で交換しようと心に決めました。
 このクルマの場合、デフ本体も注入口もアルミ製、優しさをもって締めてあげないと取り返しのつかないことになりそうです・・・。

 あれから、30,000km。いよいよ、初めて自分でデフオイルを交換する時が来ました。

 大した工具は必要ありません。

 14㎜のヘキサゴンソケットとブレーカーバー、サクションガンがあれば事足ります。14㎜のヘキサンゴンソケットは新調しましたが、サクションガンはここで紹介したATF交換時に購入したものを使用しました。

 まずはクルマをジャッキアップし、デフの注入口を外します。

デフ本体の、中心よりも向かって右寄りに見える大きなヘキサゴンがオイル注入口です

 ドレンにサクションガンのビニールホースを差込み、レバーを引くと・・・。
 思った通り、空気が抜けるだけです。そう、ビニールホースが下方に曲がらないため、注入口よりも下部に溜まっているデフオイルを吸い上げてくれないのです・・・。

 そこで、針金の登場!
 長めの針金をビニールホースに差込み、絶妙な位置で90°程度折り曲げます。これを注入口に差し込めば、ビニールホースの先端は針金の力を借りてデフのオイル溜まりに潜り込み、この状態でレバーを引けばデフオイルを吸い出すことができます。

 吸い出したデフオイルを見て驚きました!

 これまでこのクルマのエンジンオイルやATF、ブレーキフルードなど種々の油脂類を交換してきましたが、こんなに汚いオイルを見たのは初めてでした。真っ黒のドロドロの液体の中に、メタリックカラーの粒が見え隠れします。デフにはかなりの剪断力が生じますが、それによって削れたギアの破片でしょう。
 カメラはジャッキアップしたクルマの車内に忘れ写真は残せませんでしたが、ともかく衝撃の光景でした!

 今回の交換の結果を見て、デフオイルの交換頻度を上げてみることにしました。2L購入したオイルのうち今回使用したのは1L程度でしたので、もう1回分残っていることになります。フラッシングのつもりで、数ヶ月後くらいにもう一度交換しようかな。

 自分でメンテナンスすることの大切さを、あらためて実感することのできたよい機会となりました!

 今回使用したデフオイルは、名門Wako’sのRG5120LSDです。私の購入時では、amazonで購入するのが最安でした。容量2Lで、約2回分です。



今回は、ここまで。
次の機会にお会いしましょう!

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