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自転車ディスクブレーキの鳴きを根本から止める決定打。これが鳴きの原因だ!

自転車

 MTBに限らず、昨今ではロードバイクやグラベルバイクにも油圧式のディスクブレーキが装着されることが多くなってきました。

 ディスクブレーキ、制動力が高いのはよいのですが、ある時からリアがブレーキ鳴きするようになり、かなり気になっていました。

 鳴きはレバーを少し握ったたくらいでは生じず、レバーを目一杯握ったときに発生します。

 最初は、クルマのブレーキ鳴きと同じメカニズムだろうと、ブレーキパッドとキャリパーピストンのアタリ面にブレーキパッドグリースを塗ってみました。
(クルマのブレーキの鳴きは、制動時のブレーキパッドの振動が原因です。ですので、ブレーキパッドが触れる箇所に粘度の高いグリースを塗り、鳴きの原因となる振動を吸収させれば鳴かなくなります。)

 結果、何も変わりません・・・・・・。

 ヤッパリね!

 自転車の場合、パッドどころかキャリパーも振動し、それがフレームにも伝わり自転車全体がまるで楽器となって鳴きを奏でていたので、パッドにグリースを塗る程度で止まるとは、正直あまり期待はしていませんでした。

 鳴くのは、リアだけです。そして、リアの制動力は砂地でもブレーキドリフトなどできないレベルまで落ちています。
 フロントは一切鳴きませんし、制動力もバツグンです。

 リア側には、スプロケットやディレイラー、チェーンなど、メンテナンス時に注油を伴うパーツがあります。

 ということは、メンテナンス時にディスクに付着してしまったオイルがパッドに吸い取られ、制動力が落ちてしまったということが考えられます。

 もう一度、パッドを外してみてみましょう。

 え??パッド、こんな真っ黒けっけだったっけ?

 #100のやすりでこすってみます。ちょっとこすっただけで、この通り。
 (パッドは、ビックリするほど簡単に削れますので、少し削っては様子を見てください)

 そう、これが本来のパッドの色です。

やすりをあてる前。下がパッド面。上はピストンが当たる側。
やすりをあてる前後。右が、やすりをあてた後。

 もう片方もやすりでこすり、中性洗剤で油分を落とし、装着します。

 せっかくですので、ローターも綺麗にしましょう。

 ローター表裏両面を中性洗剤で洗いたかったので、今回はローターを外して中性洗剤で洗いました。

 ローターを外すのはカンタンで、ロックリング工具があればすぐに外すことができます。



 

 結果、まったく鳴かなくなりました!!

 制動力も、バッチリ回復!!
 すぐにも運動場に行き、ブレーキドリフトをかまして遊びたいくらいです!!

 パッドに油分が付着すると制動力が落ちるということはわかるのですが (パッドの摩擦係数μが小さくなりますから)、それが鳴きにどうつながるのか、ストンと肚に落ちる説明が思いつきません。

 メーカーは5の力で制動できるように設計しているのに、パッドに油分が付着し制動力 (パッドの摩擦力)が低下したため、10というメーカー想定外の力が加えられてしまった結果、ブレーキ本体やローターに振動を誘発するようなムリが生じてしまっているのかもしれません。

 いずれにしろ、今回のケースでは鳴きの原因はブレーキパッドやローターに付着した油分であることが確定しました。

 多少の油分ではブレーキパッドの奥底まで油分が浸透してしまうということはなく、サッと表面を削るだけで油分を除去できます。削り出しのステンレスに油分が浸透することは考えられませんので、ローターは表面の油分を中性洗剤で拭うだけで除去できます。

 ほかの方の情報では、パッドやローターを鍋でグツグツ煮る、という方法も紹介されていました。パッドの油分を除去するという点で、私の採ったパッド表面を削るという方法と思想を同じにしますが、表面をやすりでサッと削るだけの方がカンタンかつ早いように思います。
 ちなみに、鍋で煮る方法の成功率は五分五分くらいだそうですので、煮て油分を除去しようというのは少し効率が悪いのかもしれません。

 最後に、ブレーキパッドの外し方を紹介します。

 パッドを固定するネジの脱落防止ピンを外し、ネジを外し、パッドを引き抜くだけです。

 この自転車、私はフレームから組み立てましたが、台湾製のちょっと(?かなり??)安物の工具セットですべて賄えました。
(緑色のタープの下で撮影したので、とんでもなく色かぶりしています(汗))

 最近はボトムブラケットは圧入式だし、ペダルやクランクを外すにも特殊工具は必要なくなったしで、ほぼヘックスレンチ (六角レンチ)だけで組み立てられました。少ない工具で修理対応できるというのは、ツーリングの時などたいへんありがたいですね。

 工具セットのほとんどの工具は使いませんでしたが、まあ、いざというときの安心に、ということで・・・。
(その程度の価格ですので、自転車の整備をなされる方は1セット持っておくとよいかと思います。)

 

今回は、ここまで。
次の機会にお会いしましょう!

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