Kindle書籍刊行のお知らせ


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BMWでスノードライブ (3) -JAFと布製タイヤチェーン(スノーソックス)で「いざ!」に備える-

クルマ関連

 必ず雪が降るような地域に住んでいれば、冬の足音を聞けば直ちにスタットレスタイヤに履き替えるので特に問題はないのですが・・・・。

 問題なのは、まず雪が降らない地域に住んでいるから冬場もサマータイヤのままだけど、もしかすると出先で雪に見舞われるかもしれない、というようなケースです。

 私は2度ほど怖い目に会いました。

 一度目は、大阪から九州に出かけたとき。 

 往路はフェリーで鹿児島の志布志に降り立ち、そこから九州を周遊し復路は自走で戻ってきたときです。あまり知られてはいないのですが、実は九州北部や広島付近には案外と雪の降る地域があるのです。

 最終日、昼頃に長崎でちゃんぽんや皿うどんを楽しんでいると、はじめはパラパラと、という程度だった雪が、けっこうしっかりと、大粒の雪に変わっているではありませんか!私はこの地域で相応の積雪があることを知っていたので気が気でありません。さっさと食べ終え、大急ぎで復路につきました。

 九州はどうにか抜けることができたのですが、広島の手前で冬用タイヤ装着車以外は高速道路を下ろされました。だいぶ遠回りしてタイヤ規制の区間を過ぎ、再び高速に入ったのですが・・・・。尾道の手前の山間部で、路面がうっすらと白くなるほどの雪に見舞われました。雪国経験の長かった私は、夏場では最強の我がミシュラン パイロットスポーツ4Sが、雪道ではまるで駄目男くんでしかないことをよく知っています・・・。愛車を路肩に止めて一晩過ごすことも覚悟しながら、祈るような気持ちで最後の峠を越すと、嘘のように雪はなくなり、胸をなでおろしました・・・。

 二度目は、愛知県の山奥にある弟の家に出かけたとき。

 正月休みに四国に一人旅に出ていたのですが、イマイチ新鮮味がありません。ええ、それはわかってはいたのですが、サマータイヤしかないため積雪の恐れのある所には行けず、何度も訪れ勝手知ったる四国を行き先とし、ボンヤリと走っていたところ、弟から電話が・・・。父親も弟宅を訪れているとのこと、暇ならおいでよ、と。でも、今後かなり積雪がありそうだという予報だけど?と問うと、心配するようなレベルではないと・・・。

 では、と、高知から一路愛知の山奥に向かいます。

 さて、楽しく酒を呑んだ翌日。あたりはすっかり雪景色!

 ヤ、ヤベー。
 弟は、「エッ?、まさかノーマルタイヤで来たの??」と、驚いています。ええ、この地域の人は冬になればスタットレスを履くのが当然で、私が問うた天候について、私がスタットレスを履いている前提で、特に問題ない、と答えたとのこと。

 だよね・・・・、このエリアに真冬にサマータイヤでやってこようという人、いないよね・・・涙

 この地域、弟の住んでいるエリアだけ標高が高く積雪がありますが、ここを10kmも離れれば雪など全くありません。滞在できるギリギリの日まで様子見しましたが、ノーマルで脱出を試みるにはリスクしかないような状態でした。

 どうしたか?

 まず、自動車保険のロードサービスの規約を確認しました。

 私の自動車保険は、ソニー損保です。各種ロードサービスが充実しているから、こちらを選びました。路上でVベルトが切れてしまったときなど、無料でディーラーに運んでもらったりなど、これまでも何度か助けられてきました。

 ところが、・・・・。

 ホームページを確認すると、「サマータイヤを装着車が雪道でスタックした場合は、無料レッカーサービスの対象外です」と、デカデカと書かれているではありませんか!

 ヤッパリね・・・・。

 こんなおバカさんまでいちいち対処していたら、レッカー車が何台あっても足りません。

 その気になれば、「確かにサマータイヤで雪道にスタックしているようにみえるが実はそれが原因ではなく、どういうわけだか突然エンジンが止まってしまうというナゾの現象がみられるからレッカー移動してほしい」などとガンバる方法も考えられましたが、ジェントルな私はそんなことはしません(笑)。

 次いで、JAFに電話をしました。

 私は会員ではないので当然有料ですが、元旦にもかかわらず、翌朝イチバンで来てもらえることになりました。

 翌朝、雪のないところまで10数kmクルマを積載してもらい、お代金は25,000円程度。

 無謀にクルマを自走させ、事故を起こし修理代を払うよりも、はるかにリーズナブルなお代金です!

 ちなみに、JAFに加入していれば、自己責任に帰するような雪道でのサマータイヤでのスタックでさえも、無償でカバーされるそうです。

 ええ、その場で申し込みをしましたよ(笑)
 (とはいえ、今回は加入前のことでしたので、当然有償でした)

 年会費はわずか4,000円。
 車両ではなく人に紐づけられるため、他人のクルマに同乗している場合であっても無償サービスが適用されます。
 しかも、バイクもOK!となれば、私のライフスタイルの場合、もはや入会しない理由がありません。



 JAF会員になったので、今後はスタックすれば気軽にお願いできるわけですが、対策を人頼みだけで済ますというのは、私の性格上好ましいことではありません。

 で、いざというときまずは自分で脱出を試みられるよう、雑誌等で大評判のこちらを購入しました!

 

 

 ジャッキアップ不要で装着でき、高速道路等のチェーン規制にも対応できるそうです。

 なにより、タイヤチェーンを装着できない輸入車(私のクルマも、装着不可です)にも装着可能で、私のクルマのようにリアのサイズが275/35R19といった変態サイズのタイヤにも装着可能です!

 冬場のお守りのようにトランクに忍ばせておき、もしクルマを乗り換えるまでに使用しなければ、イマドキであればオークションなりフリマアプリに出品すれば、購入した時とあまり変わらない値段で売却できてしまうように思います。

 まさに、転ばぬ先の杖。極めて安価な保険として機能してくれそうです。

 その他、雪道ドライブの必携品やテクニックについては、下記の記事もぜひご参照ください。

 

今回は、ここまで。
次の機会にお会いしましょう!

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