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出世地蔵の霊験 -大阪ミナミに古くから伝わるお地蔵様-

名所旧跡・街

 昔ならいざ知らず、いまの私には神仏に祈って何かをしてもらおうという気は毛頭ありません。なぜなら、お願いしたところでそうそう叶えてはくれないということを、長い間の経験則で知ったからです。
 欲しいと願ったベントレーも、いまのところ手に入る様子はまるでなく、多分この先も無縁で過ごすのだろうと承知しています。

 だけど、遠い昔から人々の信仰を一手に引き受けてきたお地蔵さんは大好きですし、風情と趣の集結である神社仏閣には好んで訪れます。その際、具体的に何かをお願いするということはもうありませんが、手を合わせたついでに「一生懸命頑張ってみるので、みててくださいね」くらいのことをつぶやくようにはしています。なにも期待はしませんが。

 ところが、・・・・。

 モーレツな霊験のあるお地蔵さんを、私は一つ知っています。

 初めてこのお地蔵さんを見付けた時、私はまだまだ出世意欲マンマンの30代、「ほほぉ、出世地蔵か。ここはひとつお願いを」と、手を合わせ出世を祈ったのでした。

 間もなく、昇格。お礼参りに行きました。

 またある時、近くに寄った際に出世を祈ると、・・・。

 再び、昇格。もちろん、お礼参りに行きました。

 その次も、その次も・・・。

 サラリーマンは、あるポジションから上はずっと板挟みの連続です。昇格するたびに上側の板も下側の板もクセが増し、自身の摩耗度合いは上がっていきます。そんななか、消耗し切った私は「もうこんなバカくさい板挟みはうんざり!なんで下をなだめ、上の求める答え (正解ではないでしょう。単に、その時の上がさらにその上に説明しやすい内容だった、というだけ(と、私は思っています))ばかり探さにゃならんの!(怒)」と、このお地蔵さんを訪ねました。

 ええ、願いはひとつ。
 「もう結構。出世など必要ないから止めてください。」

 これが叶えられたかどうかはわかりませんが、今の私は特段の出世を望むことはありません。

 「サラリーマンはカネと権力。お前も頑張れ!」と叱咤してくれた先輩はたくさんいましたが、カネはともかく、私は権力にはもとよりほとんど興味がありません。そのカネだって、収入があるレベルを超えると税金をたんまりふんだくられるようなシステムになっていて、額面が上がるほどに可処分所得が増えるわけでもありません。この壁を超えるには、役員くらいにならねばならないのでしょう。壁を越えたとしても、カネと引き換えに心身を壊しては何の意味もありません。植木等の演じた無責任社員の如くの精神を持ち、かつ上の憶え目出度く出世した人がサラリーマンの究極の勝ち組の一例かもしれませんが、私はそうはしたくはありません。

 今後は、まあ相応にやるべきことはやり、その中で役を与えられるなら引き受けるけど(≒断らないけど)、自分から積極的に「俺が俺が!」ということはしないことに決めています。「俺が俺が!」タイプは多いので、黙っていればそちらの方に役は回っていくでしょうが、もうそれでいいのです。

 仕事は24時間戦うものではなく9時から5時までで充分、そのほかの時間は人間としての楽しみを謳歌できる方の生き方を、私は望むようになりました。

 さて、次に近くに寄ったとき、どうしましょうか。

 素通りするか、会社内での出世ではなく人間としての楽しみや教養を深められることを願うか。
 少なくとも、(会社内での)出世を再び願うことは、もうないでしょう。

 ご興味のある方のために、所在を。
 道頓堀川の南岸に鎮座されています。
 かの有名な戎橋を南に渡ってから左折、大阪松竹座の前を通り、御堂筋を横切り西に進むと、左手にラーメン店亀王(きおう。私は、結構好きです(笑))とローソンがみえます。その向かい側、つまり道頓堀川側を眺めると、視界に入ります。

 このあたり、江戸の昔は水茶屋の並ぶ繁華街だったそうです。今でいう、メイド喫茶のようなものでしょうか(ちょっと、違うかな)。いずれにしろ淫靡な香り漂う一角だったようで、その名残か、今でも周辺にラブホテルが軒を連ねる歓楽街の風情を残します。

今回は、ここまで。
次の機会にお会いしましょう!

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