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高山市郊外丹生川村にある「匠の館 森の水族館」で癒される -岐阜県高山市-

博物館・美術館

 2005年の市町村再編で高山市に編入しましたが、元は丹生川村と呼ばれた場所に小さな水族館があります。

 水族館というよりは、村の名士の館と飛騨の匠の技の紹介がメインで、あとで水族館を増設したようなイメージです。水族館は庭の一角にあり、幻の魚 イトウが主役で、ほかも比較的冷たい水を好む川魚が飼育、展示されています。この地方の気候を活かした、うまいチョイスだと思いました。

 イトウはかつては青森にも生息していたそうですが、害魚として駆除された結果、いまでは北海道にしかみられない幻の魚になってしまったそうです。開高健の本や釣りキチ三平にも登場しています。自然界では20年もの長寿を誇るといい、昭和12年には2.1mもの大きさの魚体が発見された記録も残るようです。

水族館の全景。正面に、なにやらデカい魚が見えますね~。

 魚もいいのですが、私はやはりこの建物と飛騨の匠の道具類の展示の方が好みです。

 建物に入ると、まずは昭和初期のある夏の日の高山駅近郊を再現したジオラマに案内されます。日が昇り、日が沈み、盆踊りがあり花火の締めまでが、光と音で見事に再現されています。私はこの時代に物心ついていたわけではありませんが、どこか、「懐かしいな~」と思わせるものがあります。
 いろいろと写真は撮りましたが、掲載できるのは下の一枚のみ。夜景などはとても見事でしたが、残念ながらすべてピンボケ (修正不可能レベル)でした・・・。

 建物の2階に上がると、ここの家の出身の画家が描いた絵やこの近辺で発見された約10000年前の根方原人の遺跡、それから飛騨の匠の道具類が展示されています。

 飛騨の匠をご存知でしょうか?奈良時代、大化の改新以降に朝廷の支配下にあった地域には租税が課されることになりましたが、貧しい山国の飛騨では米や織物を納めることができず、代わりに一定期間都に出て大工仕事をしたそうです。彼らの働きや木工技術には目を見張るものがあり、「飛騨の匠」として都で一目置かれたそうです。

 2階の展示を観たあと、1階部分を見学します。
 いや、立派な建物。しかし夏場はよいでしょうが、雪に閉ざされる冬はずいぶんと寒い思いをせねばならぬのかもしれません。

 飛騨の家の玄関先等に、絵馬が飾られていることが多くあります。高山市の山桜神社や松倉観音で8月の絵馬市で売り出される縁起物で、福が逃げないように頭が家の奥に向かうように飾ります。私はこの絵馬のデザインが大好きです。

 この家では、玄関先には左馬、そして絵馬は居間に飾られていました。

 ん??左馬??高山で左馬を目にすることはほとんどなかったけど、これも飛騨発祥???
 いいえ、左馬は飛騨ではなく、将棋の駒で有名な山形天童の発祥のようです。将棋の駒のデザインとして用いられることの多い縁起物で、由来はこちらをご参照ください。

 のどかな風景に、飛騨の匠によるアマビエも(笑)。
 ほっこりする場所です。季節を変えて、また訪れることにしましょう。

 

今回は、ここまで。
次の機会にお会いしましょう!

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