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BMW F10の思わぬ弱点、ブロワーケースフィルターを点検/修理する

修理・点検・メンテナンス

 ある暑い日、オートエアコンの出力が上がるたびに「モーーーーーーーーッ」という耳障りな音が聞こえてきました。

 エアコンの風量を司るブワーアファンの回転上昇と共にその音が生じますので、大方の原因は推測できていました。「ブロワーファンにゴミか何かが詰まったのかな。そのうちに外れて、音はやむだろう」。

 ところがいつまでたっても音がやまないので、それらしき箇所を点検することにしました。

 このクルマの場合、ブロワーモーターは助手席側バルクヘッドの端についているようです。写真赤丸の位置のカバーを外せば、ブロワーユニットの全体像を診ることができます。

 これは修理後1年ちょっと経過した後の写真ですのでグレーのスポンジ状のフィルターは健全ですが(ただし、だいぶ汚れが溜まってきてますね)、この「モーーッ」音がしていた時にはこのスポンジフィルターはボロボロで、8割方がどこかに飛んで行ってしまっているという無残な状態でした。ですので、このままの状態でユニット内部が覗けたわけですが、白いブロワーファンの上にスポンジの破片やら枯葉やらが乗っかっている有様でした。

 そうとわかれば、どうにか修理せねばなりません。

 まずは、ブロワーユニット周辺のネジ類、コネクタ類を外し、ユニットをごっそりと摘出、さかさまにして振ったり掃除機で吸ったりで内部のごみを取り除きました。

 フィルターを再生せねば、またゴミが入り放題です。ホームセンターに走り、似たような粗さのスポンジフィルターを購入し、適正サイズにカットします。古いフィルターは熱で溶着されているようでしたが、私は熱溶着できる器具を持っていません。ですので、ホットボンドを使って新しいフィルターを装着しました。

 あとは、ユニットを元通り装着して完了です。

 ずいぶん以前の作業でしたので、写真がありません。関連しそうな図を、以下に示します。以下に2つの図がありますが、ブロワーはブロワーケースに収納された格好になっています。上記でブロワーユニットやユニットと表現したものは、ブロワーとブロワーケースの一体物 (ブロワーを収納したブロワーケース)だと考えてください。また、ブロワーケースの上部にグレーの部分がみえますが、ここが問題のフィルターです。私はフィルターを張り替えてしまいましたが、このフィルター付きのケース部分はディーラーで購入することもできるようです(5,000円程度と、比較的安価なようです)。

ブロワー
ブロワーケース

 こんなフィルターがボロボロになるなんてめったにあることではないだろうと思い、これまで紹介してきませんでしたが、BMW F10ではよくみらえる現象のようだと最近知りました。

 こんなスポンジ1枚のことで、高価なブロワーを壊してしまうほど馬鹿らしいことはありません。破れているかどうかはサッと確認できることですので、一度点検されることをおススメします。

 その他、BMWのレギュラーメンテナンス総合は、こちらのリンクをご覧ください。

 

今回は、ここまで。
次の機会にお会いしましょう!

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