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大満足の吸気系チューニング -Gruppe M ラムエアシステム for BMW F10-

アクセサリー
2020.11 Gruppe Mラムエアシステムを装着し、シルキーシックスを耳で味わう

 私の愛車 BMW F10型の528iは、BMW史上最後のシルキーシックス (Natural Aspiration (NA), Straight 6 (直6))、とても気持ちのよいエンジンです。
 日頃のメンテナンスが幸いしてか走行100,000kmを超えてもなお快調、またまったく飽きる気配もないので、「よし、このままもう100,000㎞駆けてしまおう!」と決めました。

 私の実施している定期メンテナンスについては、こちらで紹介しています。

 そう決めてしまえば、クルマの基本機能を維持/回復させるために、あるいはクルマをさらに気持ちのよいものへと改良するために、相応の資本を投入してもゼンゼン問題ないわけです。

 私のクルマの吸排気系はほぼノーマル (エアクリーナーのみK&Nの湿式フィルターに交換していましたので、「ほぼ」ノーマルです)、もうちょっと「シルキーシックス」を感じたいな、という気持ちは前々からありました。

 サウンドチューンであれば真っ先に浮かぶのはマフラーの交換ですが、このクルマの場合は純正マフラーを切断しての交換になるため、音が気に入らなかった、あるいは車検に引っかかってしまうようなケースではやや面倒が生じそうです

 排気系はあとにして、まず吸気系をさわるとなればどんな選択肢があるのか?
 私がこよなく愛し、バイブル的に参照させていただいている前倒し先生 (正しくは、ブログ「前倒しで行こうよ」です)のこちらのページで、「ラムエアシステム」なるエアクリーナーの存在は把握しており、とても興味がありました。
 前倒し先生はご自身の走りと本システムの負の部分とが重なってしまったことから、のちに本システムを外されてしまいましたが、ワインディングを走る機会の少ない私にはその負の部分はあまり関係がなさそうです。のべつくまなく音量が大きいわけでなく、踏まなければ (≒吸気量を増やさなければ)音量はノーマル状態とあまり変わらないという点も、大きなポイントです

 ヨシッ、Gruppe Mのラムエアシステムを導入しよう、と決め、注文ボタンをクリックする直前、ヤフオクのおすすめ商品通知に私のモデルF10 528i用の中古品の出品が掲載されているではありませんか!
 しばらく迷いました。中古品、しかも個人でなく業者の出品でしたので、欠品や瑕疵等ある可能性も否定できません (業者は使用者ではない場合が多いので、欠品情報等を把握するのが困難)。
 しかも、フィルターはかなり汚れているとの情報まで・・・。価格も、格安というほどではありません・・・。
 しかし、中古品で済ませば、先般ガリっとやってしまった代車の免責費用分がピッタリと浮く勘定になります。
 ちょっぴりセコい感情が勝ってしまい、え~い、ままよ!、とばかりに、即決価格で落札してしまいました。

 届いた品を見ると、一通りのものは揃っていそうです。
 (あとで、足りないものがあることに気づきましたが・・・)

 では、さっそく装着です。

 おっと、その前にフィルター本体の洗浄を。私は本システムGruppe Mを製造するK&N社の湿式フィルターを使用しておりましたので、メンテナンスキット (スプレータイプの洗浄剤とオイル)はすでに持っています。洗浄剤をたっぷりと吹きかけ、しばらく置いて湯で流すと・・・・

 キッタネ~~~!!!

 本品は宮城県は仙台市からの発送でしたが、あの明媚な杜の都の、どこをどうを走ればこんなにもエアフィルターを汚せるのでしょうか??
 もしかすると、桜島近辺か鳥取砂丘近辺の元使用者様のものを、仙台の業者様が仕入れられたのかもしれません。

左がクリーナー、右がオイル。これ1式で6回分程度。つまり、6年間のお付き合いです (笑)。
洗浄剤をかけて流すと、出るは出るは・・・。

 汚れが流れ出なくなるまで何度も洗浄し、完全に乾燥させます。その後、オイルをまんべんなくスプレーします。

 ヨシ、準備完了!!

 まず、純正のエアクリーナーを外します。
 私は、エアクリーナーのアッパーケースを外してからロアケースを外しましたが、アッパーとロアが一体の状態でも外せそうでした。
 ストラットバーを外し (写真左)、アッパーケースについているエアマスセンサーの本体とカプラーを外します(写真中)。このエアマスセンサーは高価なうえにショック (打撃)に弱いので、慎重に扱いましょう。それから、アッパーケース/ロアケースを固定するトルクスネジを外します。

 アッパーケースを開けたところです(写真左)。この写真の赤矢印のトルクスを外したのち、上に持ち上げればロアケースは外れます。青矢印の部分はゴムで嵌合してあるだけなので、それを留意して持ち上げます。外した状態が、写真左です。

 装着状態を確認 (写真左)したのち、レゾネーターを外します (写真中)。外した状態が、写真右、綺麗なスロットルバルブです。ただし、このスロットルバルブは緊急用で普段は使われていません。なぜなら、現在のBMWエンジンはBMW独自のバルブトロニックで混合気の流量を調整しているからです。このシステムが、気持ちのよいレスポンスを生み出します。これについては、別途ご紹介します

 全て外し終わったら、逆の手順で組み上げるだけです。難しい作業ではありません。雨雲が迫っていたので焦りながらの作業でしたが、1時間程度で完了です。

 なかなか、オトコマエな見てくれですね!では、音は??

 さあ、さっそく高速道路に向かいましょう!!

 一般道を低回転で走る分には、音はノーマルとあまり変わりがありません。しかし、高速道路でググッと踏めば、

「ヴゥッワァァァァアアア~~~~~~~ン~~~!!!」

と、笛を吹いているような快音が響きわたるではないですか!!!!

 真っ先にアタマによぎったのは、パリ オルセー美術館で観たエドゥアール・マネの名画、笛を吹く少年。

 嗚呼、これがシルキーシックスのサウンドだったのか~~~!!!
 10年弱乗って、初めて(音的な)真価を知りました!!
 めちゃくちゃ、いい、いい!!!

 さて、サウンドが絶好調になるという3,500~4,000 rpmめがけ (←前倒し先生調べ)、シフトダウンしてみましょう!

「ヴォッ、ヴォッ、バァァァア~~~~ン!!!」

と快音が!!!

イカ~ン、病みつきになっちゃうじゃ~~ん!!
(その後100㎞程は知っていますが、燃費は1㎞/lほど悪化しています。ある程度興奮が醒めてから別途燃費レポートしますが (←あんまり気にしたことありません・・・)、悪化の原因はたぶん笛を奏ですぎているだけだと思います・・・。)

 音に対する繊細な感度はほとんどない私、こういうわかりやす~~い変化はただただひたすらうれしいです!!

 街中で盛大に笛を奏でると、おバカさん感がちょっぴり (?)漂わぬわけではありませんが、まぁ中年男子、「四十にして惑わず、五十にして天明を知る」と、孔子先生も諭しておいでではありませんか!
 細かいことにまで惑っていた昨日とは、サヨナラしましょう!体に毒です!!バカで結構!!!

 大満足です!!

 詳細は、別途ご報告いたします!!

① Gruppe M ラムエアシステム BMW F10 528i 3.0l


② K&Nメンテナンスキット スプレー式


今回は、ここまで。
次の機会にお会いしましょう!

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コメント

  1. とし より:

    はじめまして。
    私も似た様な商品を作製して付けてます。
    ちょっとお聞きしたいのですが。
    走行中は良いのですが、今の時期にアイドリングで停車してると吸気温度が物凄く上がりませんか?
    激しい渋滞だと、80度近くまで上がっててるのでノーマルに戻そうかと毎年夏に思っちゃいます。。。
    グループMも同様に上がってしまいますか?
    エンジンルーム内の輻射熱で上がるので、エアフロが金属製なのでノーマルクリーナーよりは上がってしまいますよね
    もし良ければ、教えていただけますか。
    よろしくお願いします。

    • Kei より:

      コメント、ありがとうございます!
      返信が遅れてしまい、申し訳ありません。

      水温や油温ではなく、吸気温度ですか?
      (80℃で高い、と言われるなら、水温や油温ではないですね(笑))

      吸気温度は測ったことがありません。。。
      Carly for BMWを接続すれば測れるので、今度測定してみますね。

      ただ、Gruppe Mのラムエアは純正のエアフロ流用ですし、構造から考えて、問題になるほど吸気温は上がらないようにも思います。
      Carlyで吸気温がみれるということはクルマ本体のコンピューターが測定しているということですが、吸気温度は燃調にも重要なファクターですので、もし異常に温度が上がってしまっているような場合は、エラーとして警告が出るようにも思います。

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