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東北随一! 鹿島台互市の想い出 (宮城県大崎市鹿島台)

名所旧跡・街
2017.11. 鹿島台互市の様子

 

 互市 (たがいち)をご存知でしょうか?

 「あ、オラァ(⤴)知(す)ってるべぇ(⤴)!」という方は、東北地方のご出身かもしれません。

 互市というのは物々交換をベースとした市で、東北地方で盛んだったようです。なかでも宮城県大崎市鹿島台の互市は明治43年にわらじ村長こと鎌田三之助が村民の福利を図ろうと始めたのがその起源で、100年以上たった今も毎年春と秋の年に2回、綿々と続いています。

 ここ宮城県大崎市のほか岩手県一関市、花巻市などにも互市の風習は残りますが、ここ鹿島台の互市は現在では東北随一の規模を誇ります。

 私はこの互市に何度か出かけていますが、東北特産の酒の肴をつまみに酒を呑みたい衝動に駆られることは初めからわかっていますので(笑)、私としては珍しくいつも電車で出かけました。

 電車に乗ったらすぐ、駅の売店で買ったにごり酒とあたりめで一杯。

 この「雪っこ」というにごり酒、奇跡の一本松で知られる宮城県大船渡市の酔仙酒蔵で作られるもので、私は好んで呑んでいました。

 ちなみに、東北や北海道でも太平洋側はそれほど雪は降りません。大船渡市は太平洋沿岸の街、「雪っ子」を連想させるほど雪は降らないはずで、「看板に偽りあり!」、なのかもしれませんが(笑)、旨いからよしとしましょう(笑)。

 陸羽東線大崎駅で電車乗ったら小牛田で乗り換え、東北本線鹿島台駅で降ります。陸羽東線は別名「湯けむりライン」とも呼ばれます。鳴子温泉や紅葉で著名な鳴子峡をつなぐ、風光明媚な路線です。

 この東北感溢れる風景、たまりませんね~

 鹿島台の駅の裏手に回れば、普段は静かであろう一本の細い通りがお祭り騒ぎ状態になっています。これら写真は2017年11月のもの。ええ、コロナなどどこ吹く風ですから、皆さんノーマスクで(たった一人だけ、風邪気味?のお坊ちゃんがマスクしているようですが(笑))、密密密の状態です。嗚呼、これが普通の状態だったんだな~。

 ここで売られている「鉄魚」というのはフナ科の魚で、宮城県加美郡の魚取沼で発見され、1933年に国の天然記念物に指定されたそうです。長い鰭が特徴で、素人の私にはよくわかりませんでしたが、非常に細かくランク分けされていました。当然のことですが、ランクは価格に思い切り反映されていました。

 三陸の名産品や玉こんにゃく、焼魚などの旨いツマミがふんだんに販売されており、それらを買って日本酒と共にゆっくりと楽しみます。

 それと、手打ち刃物や竹細工等の民芸品も豊富に販売されていることを忘れてはなりません。民芸品好きの私はここで買った一関(いちのせき、岩手県南部の町)手打ち刃物の菜切り包丁や米研ぎ笊をずっと愛用しています。「わしはもう80歳。あと何年刃物を打てるやら」とポツリとつぶやいていたおじいちゃん、今も元気かな~。

 この時期の駅に掲載されていたポスターを紹介します。真ん中はJR東日本のポスターで、この「行くぜ!東北。」のフォントや語呂感など、私はとても好きでした。「秋の山唄 全国大会」のポスターは、もう圧巻の一言ですね!(笑)

 100年以上も綿々と続いてきた鹿島台互市ですが、2021年は春(4月)、秋(11月)共に中止の措置が取られたそうです。

 コロナによってともしびが消えることなく、2022年には再び灯がともることを心から祈念しています。

 こちら、宮城まるごと探訪のページにも味のある写真が載っています。ぜひご覧ください。

 

今回は、ここまで。
次の機会にお会いしましょう!

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名所旧跡・街
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