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BMWバイク(R1300GS)のレギュラーメンテナンス -エンジンオイル交換-

修理・点検・メンテナンス

 内燃機関を利用した乗り物で最も基本、かつ重要なメンテナンスは、エンジンオイルの交換です。

 以前、こちらの記事で、エンジンオイルの役割、定期的な交換の必要性を紹介しました。


 エンジンオイルの交換なんてショップでやってもらったらいいんじゃん?、なんて方も多いかもしれません。

 しかし、エンジンオイルの交換はたとえ素人であっても簡単で、基本の手順さえ順守すれば、それを自分で実施することでバイクを壊すリスクはほとんどありません。

 でも、エンジンオイルの交換費用なんてタダなんだから、ショップでやってもらった方がいいんじゃない?、という方もいらっしゃるかもしれません。

 いえいえ、こちらの記事でも紹介しましたが、交換費用はタダでも、ショップで購入するオイルの価格は、ネットで購入するそれよりもかなり割高になっているのです。

 支払う金額はともかくとして、オイルの状態を「自分で」観察するくせをつけておくことは、来るべき異常をいち早く察知することにもつながると、私は考えています。

 オイルを抜いて補充する、というプロセスは、こちらR1250GSのオイル交換の記事で紹介したのとまったく同様です。

 ただし、R1300GSとR1250GSとでは、「抜く」と「補充する」プロセスに若干の差がありますので、そこをフォーカスして手順を紹介します。

 まずは、R1300GSのセンタースタンドをかけ、アンダーガードを外します。

 アドベンチャー系は6本のネジで留まっているいるようですが、ノーマルのGSはトルクスT30のネジ4本で留まっています。

 アンダーガードを外した写真がこちらで、R1300GSでは赤と青で囲った2ヶ所のドレインプラグからオイルを排出します。R1250GSではドレインプラグがひとつでしたが、ここがオイル排出プロセスの違いとなります。

 赤い方のプラグはトルクスT50、青い方はT30です。

 おっと、その前に、フィラーキャップを開けましょう。

 オイル類は、ドレインプラグからオイルを排出する前にフィラーキャップを開けておくこと、が鉄則です。

 なぜなら、オイルを排出してしまった後で、フィラーキャップが開かない(固着など)ことがわかってしまったら、手の施しようがないからです。

フィラーキャップの写真 (後日追加します)

 なお、フィラーキャップの形状も、R1300GSとR1250GSとで異なります。

 R1250GSは特殊なフィラーキャップ形状で、車載工具なり社外工具なりを準備しなければなりませんでしたが、R1300GSのそれはごくごく一般的な形状で、基本的には指でつかんで回すことで開け閉めができます。

 まずはT50のドレインプラグを外すと、勢いよくオイルが排出されます。

 かなり汚れているように見えますが、5,000kmほど走った状態とすれば標準的な汚れ方でしょう。

 オイルが汚れるのは、オイルがその清浄化機能を発揮し汚れを吸着(オイル内に取り込み、エンジン内に残さない)するからなので、オイルがその機能をシッカリと発揮している証拠です。

 T50のドレインプラグには磁石が装備されており、オイルに混入した鉄粉などの異物を吸着します。

 T50のドレインからオイルがでなくなったら、必要に応じてドレインワッシャーを交換し、既定トルクで締め付けます。

 ドレインワッシャーは、こちらから入手できます。

 T50のドレインプラグの締め付けトルクは、28N・mです。

 ネジ山を壊さないために、最初は指で締め込み(いきなりラチェットで絞め込まない)、指で絞められなくなったポイントでトルクレンチで絞めます。

 私のおススメのトルクレンチは、ドイツの名門、Hazet社の物です。工具は一生モノですので、よいものを永く愛用するよう、私は心掛けています。

 続いて、T30のドレインプラグを緩めます。

 メインがT50、サブがT30と思っており、T30からはそれほどのオイルは排出されないかと思っていましたが、意外や意外、目分量で1Lほどのオイルが抜けました。

 両方のドレインから排出されたオイルの総計は、4.5Lほどでした。

 T30のドレインプラグには、磁石は装備されていません。

 こちらも、必要に応じてドレインワッシャーを交換し、既定トルクで締め付けます。

 T30のドレインプラグの既定トルクは、10N・mです。

 上記で紹介したHazetのトルクレンチはトルク範囲が20N・mから120N・mで、ホイールの脱着等を含めほとんどの作業はこれで対応できますが、20N・m以下のトルクの場合は別のトルクレンチを準備せねばなりません。

 小さなトルクであること、また20N・m以下のトルク管理はこのドレインプラグと、フロントホイールのアクスルシャフトの脱落防止ネジ程度であることから、私はこれについては安価な工具で済ませてしまっています。

 さてと、最終工程です。

 抜けたのと同じ量の新オイルをオイルジョッキに入れ、フィラープラグから注入します。

 オイルの選定について、いろいろうるさく言われる方もいらっしゃいますが、私はR1250GSの頃からCastrolのPower1 Ultimateをずっと使ってきて、十分に満足を得られてきましたので、今回もそれ一択です。なお、指定の粘度は、5W-40です。

 エンジンオイルばかりではなく、ブレーキフルード、ギヤオイル、石化関連製品はホルムズ海峡の影響で随分と値上がりしてしまいましたね~。

 今後の回復も不透明ですし、油脂類は必ず交換するものですから、私は今のうちにいろいろとストックしています。

 オイル注入後は、一度20秒ほどエンジンをかけて止めた状態でオイルレベルを確認します。

 ゲージのLとHの中間程度までオイルが入っていれば、問題ないでしょう。
 (抜いたオイルは約4.5Lなのに5Lのオイルを投入したので、写真の量ではちょっと多めだと思います。)

 エンジンオイルが多すぎるのも少なすぎるものエンジンにダメージを与え得ますので、レベル管理はシッカリと行いましょう。

 さてと、これでまた次の5,000kmも気持ちよく駆け抜けられます!

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