Kindle書籍刊行のお知らせ


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美術品観賞用の単眼鏡 (ギャラリースコープ) -Vixen Multi Monoculars H4×12-

愛用の定番品

 私の眼は視力2.0の、遠目の効く高性能を誇っていましたが、40歳を過ぎてからガクッと性能劣化してきました。

 「視力のいい人ほど、老眼になりやすい」とはよく耳にするフレーズ、でも医学的には迷信に近いレベルの戯言だそうですが、残念なことに私にはピタリとあてはまってしまいました。

 美術品の鑑賞スタイルとして、何も細部まで仔細に観察せずともその美術品が全体として醸し出す何かを愉しむ、という方法ももちろんあります。実は私も永らくそのスタイルで楽しんできたのですが、一度単眼鏡を手にして細部を見てみると・・・・・。

 「嗚呼、これまで俺はこの世界を知らずして来てしまったのか・・」

というくらい、レンズの中には別の世界が拡がっていたのでした。

 また、こちらで紹介した空刷りなる技法などは、レンズなしでは発見することも難しいかもしれません。

 以前、KENKO社製のギャラリーアイなる単眼鏡を購入したとお伝えしました。確かに、性能としてはとてもよいレンズでしたが、今回別の製品を求めることにしました。

 理由は、・・・・・、あろうことか、紛失してしまったからです (涙)。

 私の場合、気に入っていたものを紛失すれば全く同じものを買うことが多いのですが (「多い」??そんなにしょっちゅうなくすの?? → はい、わりとしょっちゅうです・・・(涙))、今回は別のものを購入することにしました。

 KENKO社のものの、色合いがどうしても気に入らなかったからです。

 買うときから、「ベージュねぇ・・・」という気持ちがなかったわけではありませんが、そのひっかかりが消えることは遂にありませんでした。大学院で過ごした5年間、私はレーザーと光学機器を駆使して研究を進めてきましたが、この時に「光学機器製品の色はマットブラック」という刷り込みがされていたのかもしれません。

 購入したのは、Vixen社のマルチモノキュラーです。倍率が4倍、対物レンズ有効径が12㎜の、H4×12のタイプを選択しました。青とか赤とかのラインアップもありましたが、私が選択したのは、もちろんマットブラックです。



(う~ん、買った後で別の販売チャネルでの価格を見るものではありませんね・・・。Amazonで購入した方が、30%ほど安かった(苦笑)。まあ、欲しいと思ったその日に必要だったので、仕方ありませんが)

 いつもならネットで購入するのですが、今回は大阪梅田のヨドバシカメラで購入しました。

 その日、大阪市立歴史博物館で開催されている「あやしい絵展」に出かけようと単眼鏡を探し紛失に気付いたのですが、そこからネットで注文したのでは間に合いません。だから行きがけにヨドバシカメラで、と考えたわけですが、久しぶりに楽しい買い物ができました。

 光学機器売り場の担当者から一通り説明を受け、「じゃあこれをください」となった段で、「どちらかの美術展にお出かけですか?」と問われたので「ええ、あやしい絵展に」と答えると・・・。どうも彼も近々その展示会を訪れる予定だったようで、彼なりの鑑賞ポイント等を話してくれました。趣味が近いようでしたがちょっと(私とは)異なる視点で考えられているポイントがいくつかあり、大変に参考になりました。

 「私が本当に見たかった(再会したかった)のは上村松園の「焔」ですが、あやしい絵展の大阪会場では展示されないのが残念」といえば、「ご安心ください。その画は間もなく京セラ美術館(京都)の上村松園特別展で展示されますよ。こちらを優先したので、今回のあやしい絵展大阪会場での展示は見送られたようです」とすかさず教えてくれる博識ぶり。この情報は、ありがたかった!上村松園特別展は、7月17日から。楽しみが一つ増えました。
 あやしい絵展、上村松園特別展の様子については、別途ご紹介いたします。

上村松園の「焔」
東京国立博物館ホームページより

 話が大きく逸れました。

 あやしい絵展でこの単眼鏡を使ってみましたが、期待通りの性能でした。明るさも倍率も視野角も、このH4×12でちょうどよかったです。そして、色合い。光学機器はやっぱり、このマットブラックでなければ(笑)。

今回は、ここまで。
次の機会にお会いしましょう!

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愛用の定番品
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