Kindle書籍刊行のお知らせ


ドイツ車のDIYメンテナンスについて、書籍にまとめました。本ブログで紹介している具体的なメンテナンス方法に留まらず、ドイツ車の思想、整備のポイントをまとめ、メンテナンスに必要な工具類の紹介、部品調達の実例紹介、メンテナンス対象の油脂類や部品の劣化メカニズムまでを紹介しています。

kindle unlimitedで無料ダウンロードしてご覧ください。

詳細はこちら

大津市立歴史博物館 再び -地獄絵に魅せられて-

博物館・美術館

 ここまでの記事で、金木町 (青森県五所川原市)を訪れた際に雲翔寺の地獄絵に触れその世界に強い興味を持ち、いくつかの書籍を求め知見を深めたところ、地獄絵のマスターピース (お宝)のひとつが聖衆来迎寺蔵の六道絵であることをお伝えしました。当然すぐに見てみたいということになり情報を確認すると、六道絵が一般公開されるのは8月中に行われるわずか3日間の虫干しの期間だけであることがわかりました。次回の開催はほぼ1年後、意気消沈していたところ、たまたま訪れた大津市立歴史博物館でこのポスターを目にしたわけです

 私が大津市立歴史博物館でこのポスターを目にしたのは10月3日、その翌週の10月10日から聖衆来迎寺のお宝を公開する企画展を開催するとのこと。いてもたってもいられず、結局翌週の11日に再訪しました。
 ちなみに、私の大好きな博物館のひとつである滋賀県立琵琶湖博物館がリニューアル中で、そのオープンが10月10日でした。したがって、今回はこれら2つの博物館を1日で巡る強行軍となりました。

 この企画展の名称は、

大津市歴史博物館30周年記念企画展
聖衆来迎寺と盛安寺 -明智光秀ゆかりの下坂本の社寺-

本博物館の威信をかけた渾身の企画展のわけですが、非常に素晴らしいものでした。
 企画展の出陳品の一部は前期 (10.10-11.1)と後期 (11.3-11.23)で入れ替えられますが、総計111点の大展示です。リストを、以下に添付します
 出品リスト

 とてもとても、すべてを鑑賞できるものではありません・・・。もう一度鑑賞に訪れることにして、今回は聖衆来迎寺の六道絵にフォーカスすることにしました。

 聖衆来迎寺の六道絵は全15幅からなる軸装の絵画で鎌倉時代の作、すべてが国宝に指定されています。また、これまでに複数回の修繕が行われ、そのたびに軸木 (掛軸の軸)が交換されてきました。この軸木は修理の詳細が記載された貴重な資料であり、現存する14本の軸木も展示されていますが、これらも同様に国宝に指定されています。なお、これによれば六道絵は明治期に額装に替えられたそうですが、昭和に入ってから再び軸装に戻されたそうです

 さて六道絵、ありきたりですが圧巻の一言で、凄まじいオーラが漂っています
 
 今回の画の鑑賞法は、これまでのそれと全く異なりました。
 私は画の鑑賞前に何らかの予備知識を入れることはなく、現物を前にすると全体像を眺め全体像から得た印象だけを感じ記憶に留めます。
 しかし、今回はあらかじめこの画に関する書籍を2冊読んでおり、この画を構成する特徴的な細部の子細を知識として知ってしまっています。こうなると、まずいつものように全体像を眺めたのち、目は特徴的な細部を探し出し、ホホ~、ハハ~ン、これがそういう意味を持つのか~等々、画の意味を紐解こうとしていました
 どんな鑑賞法であれ、楽しめさえすればどれも正解だとは思うのですが、今回は画の予習をしていたことで新たな楽しみ方を発見できたように思います。

 しかしそうなると、どうしても欲しくなるものがあります。それは、単眼鏡です!こうした国宝の展示では照明が暗いことが多く (画へのダメージを最小限にするためだと思います)、また歳を重ねるにつれ目が弱くなってきましたので、細部の観察にはやはり単眼鏡があった方がよいと思いました。そこで、あまたの美術鑑賞用単眼鏡のレビューをチェックし、またカタログ値、実物を確認して購入したのがこちらです!


 購入後、まだ活躍の場はありませんが、この企画展は必ず再訪するつもりでおりますので、その時がこの単眼鏡のデビューになると思います。新しい世界が拡がることを、今から楽しみにしています!

後日譚

 単眼鏡(ギャラリースコープ)を用いた美術品観賞のすばらしさは、想像以上でした。肉眼で見ていては観ることのできない世界が、レンズの中に突如と現れます。下記の記事等で、紹介しています。

 なお、今回購入したKenkoのギャラリースコープは間もなく紛失してしまい(涙)、現在は2代目となるVixen社の製品を使用しています。その経緯は、こちらに・・

 企画展示室を出ると、六道絵のレプリカ?が展示されていました。
 先ほど鑑賞した鎌倉時代作の国宝と似てはいるけど、異なる画。しかし、発色がよく先ほどの国宝ではよく見えなかった部分までしっかりと鑑賞することができる。解説を見ると、これは文政5年 (1822年)に作成されたレプリカで、国宝では観難い細部をわかりやすく再現した画だそうです。

 博物館でいただいた、今回の企画展示の解説パンフレットはこちらです。非常にわかりやすい解説です。

 大津市立博物館から滋賀県立琵琶湖博物館に向かう途中に草津駅周辺を散策しましたが、私がしょっちゅう訪れていた15年前と比べると、かなり様変わりしていました
 当時の背の高い建物は、駅前のテナント入りマンション Lty-932、平和堂、近鉄百貨店くらいだったのですが、大阪のベットタウンとしての地位が確立したからでしょうか、背の高い大型マンションが新しく林立し、かつての背の高い建物が隠れてしまわんばかりです。

 そして、・・・・・。
 草津駅で発見してしまいました・・・・・

 龍谷大学の龍谷ミュージアムでも、「えんま堂」と題して十王と地獄の美術が展示されているようです。
 これは、もう行くしかないですね!
 金木町の訪問以降、まさに地獄絵祭りの様相です (笑)

今回は、ここまで。
次の機会にお会いしましょう!

* いいねボタンでのご評価をお願いいたします!
*よりよいページにするために、皆様からのコメント、アドバイス、リクエスト、ご質問等々を大歓迎いたします。ページ下部のコメント欄から、ぜひお寄せ願います!

コメント

タイトルとURLをコピーしました