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エキスパンションタンクの不穏な白いシミ -エキスパンションタンクのキャップを交換する-

修理・点検・メンテナンス
え?キャップを開けずに水を注ぐって、なにしてるの??

 レンタルガレージでクルマの整備をしていると、店長から「あれれ、このタンクの白い跡、イヤなカンジがしますね~」と、ありがたいご指摘が。

 このタンク、というのはエキスパンションタンクなのですが、その表面に残る白い跡については前々からうっすらと気になってはいました。でも、となりにウォッシャー液の注入口があり、ウォッシャー液を注入するときにこぼしちゃったかな、くらいにしか考えていませんでした。

改めてみれば、よく放置しておいたよね、というレベルですね・・・。慣れとは恐ろしい・・・。

 ラジエターにはクーラントを注入するためのキャップがついており、このキャップがラジエター内の圧力を逃がすための弁の役割を兼ねていることが多いのですが、我がBMW F10にはそもそもラジエターにキャップなど付いておりません。その代わりに、こちらのエキスパンションタンクに同じ役割を果たすキャップがついています。ここに圧抜き弁がついているということは、このエキスパンションタンク自体に高い内圧がかかるということで、クーラントの温度が上昇しがちな夏場に破裂してしまうことも多いという、悪名高きパーツの一つです。街中を晴れた昼間に走行していて破裂するならいざ知らず、こういう不運な事態は雨の夜中に街から遠く離れた山道を走っているようなときに起こるものです。

 エキスパンションタンクが破裂した場合の被害は甚大です。エンジンを冷やすクーラントが漏れ出てしまいますから、走行することはおろか、エンジンをかけることすらもできません。もし真冬の山の中でこんな事態に遭遇してしまったら・・・・。

 被害が甚大な割に、エキスパンションタンク自体は安価で交換も難しくはありません。こちらで紹介した、ちょっと特殊なクーラントのエア抜き方法さえ知っていれば難なく交換できるレベルの作業です。

 でも今回は、エキスパンションタンクの白い跡をシッカリと清掃し (この白い跡がエキスパンションタンクからのクーラントの漏れかどうかを確かめるため)、キャップを交換して様子を観ることにしました。

 キャップは「ついこの間」交換したと思っていたのですが、記録を見ると・・・。

 その「ついこの間」というのは2017年5月14日でした。なんと、4年以上も前・・・・。「歳を取ると時間が経つのが速いな~、はっはっは」と笑い飛ばせるレベルの話ではありません。

愛用するフォーミングウルトラクリーナーをふりかけ、
歯ブラシでこすり、
水で流します

 難しい作業ではないといいながら、なぜさっさとタンク本体を交換してしまわないのでしょうか?

 名門Wako’sのパワークーラントをこの手で小分けしてもらい投入してから、まだ1ヶ月も経っていないのです・・・・。

 当たり前ですが、タンクを交換しようとすればクーラントは全部抜かねばなりません。そう、そんな貧乏くさい理由で、クーラントの排出を伴わない清掃とキャップ交換で様子見をすることにしたのです。

 この貧乏くさい選択が、凶と出ねばよいのですが・・・。

 上記、誤って「貧乏くさい」などと書きそうになってしまいましたが、違うんです!

 SDGsが叫ばれる昨今、特に環境によくないとされるクーラント (エチレングリコールが主成分です)をまだまだゼンゼン使える状態なのに廃棄するという、環境に対する暴挙を許せなかっただけなんです!!
 Wako’sのパワークーラントが1リットル1,600円 (税抜き)もするなんてことは、まったくもって関係のないことなのです!!!
(悲しくなってきた・・・)

 エキスパンションタンクキャップの交換は、カンタンです。左回しで古いキャップを外したら、右回しで新しいキャップを取り付けるだけ。

 ただし、クーラントが熱い状態でキャップを開けないでください。クーラントが熱いとエキスパンションタンクの内圧が上がっている可能性があり、その状態でキャップを開けると熱いクーラントが噴出する可能性があります。たとえエンジンが冷えていたとしても、クーラントキャップの正面に顔をおいて蓋を開けるようなことはやめましょう。絶対安全、と思える場合であってもよくよく用心して作業することが、予期せぬ危険を避けることになります。

 とはいえ、エキスパンションタンクは遅かれ早かれ交換せねばならないでしょうから、パーツを注文しておきました。このような基幹部品は、もちろん純正品の一択です。ただし、BMW Japanから購入すると目の玉の飛び出るような価格になるでしょうから、純正品を製造国近隣の部品商から直接取り寄せました。今回は、リトアニアの部品商からの購入です。症状が落ち着いているようなら、いくらか涼しくなってから交換することにしましょう。

 アッパーホース等、特に高温にさらされる機会の多い部品も一緒に注文しました。水回りパーツを交換する際は、一気にやってしまう方が「環境に」優しいでしょうから。

 エンジンルームや自転車の洗浄には、私は昔からKUREのフォーミングウルトラクリーナーを愛用しています。タップリ吹きかけ、汚れを落としましょう!



 

今回は、ここまで。
次の機会にお会いしましょう!

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